演奏を録画し、改善が必要な点、気づいた点等メモした。
基本情報
練習期間:2024年1月13日~
使用楽譜:ショパン ノクターン集(全音楽譜出版社出版部編)
体感難易度(技術的に)
中級・初~中ぐらい
・左手の動き(1小節~全体)。動く範囲が広く、最初戸惑った(練習していると慣れる)。
・連符を速く滑らかに、単調にならないよう弾くことが難しい。クロスリズム弾ける必要あり。
(連符:2-3、10-11、72-73小節の3か所)
・中間部(19小節~)の右手オクターブは手が小さいと、初めはきついかも。
(練習しているうちに柔らかくなり慣れた)。
・中間部の左手の動きが変化し、締めくくりに差し掛かる部分(58小節~)。右手の和音を
そろえて弾くことが少し難しい。
・トリルや跳躍(16-17、78-79小節)の技術が必要。
○ほかのノクターン(ショパン)との比較
比較対象 | 体感難易度・理由 |
2番 (Op.9-2) | 1番の方が難しい。 2番はフレーズの繰り返しが多く、左手の動きも比較的単調で、使うテクニックも多くないため。 |
20番 (遺作) | 同程度か1番の方が少し難。20番は手が小さくても弾きやすい。最後の連符がやや難しいのと、左手の 分散和音が、前に出た同じフレーズや直前から1音だけ変化する場合があり、暗譜に時間を要した。 |
○ノクターン以外のショパンの作品との比較
比較対象 | 体感難易度・理由 |
子犬のワルツ (Op.64-1) | ノクターン1番の方が難しい。子犬は手が小さくても弾きやすい。繰り返しが多く暗譜は楽。 クロスリズムもほぼない。ただ、速く綺麗に弾くのは難しい。 |
幻想即興曲 | ノクターン1番の方が易しい。幻想即興曲はクロスリズム多用。手も小さいと弾きづらい部分が ある。常に高速で隣り合った鍵盤を流れるように弾く必要がある(中間部除く)。 |
○ショパン以外の作曲家の作品との比較
比較対象 | 体感難易度・理由 |
コンソレーション第3番(リスト) | 同程度かノクターン1番の方がやや易しい。 |
改善ポイント・難所
全体的に
○速度 Larghrtto ラルゲット
・自分の演奏遅い気がする(2025.2.7 スタジオ練習での気づき)
○左右のバランス
・メロディより伴奏が大きくなってしまっている時がある。
中間部の右手がオクターブの時(2025.2.7)
アウフタクト
○espress. エスプレッシオーネまたはエスプレッシーヴォ:表情豊かに、感情を込めて
・曲の頭。平坦な弾き方にならないように(2025.2.7)
2-3小節
○11連符、22連符【難所】
5小節
○fzp フォルツォンドピアノ
・ラ♭保持、レ♭のアクセント(練習初期)
・強いアクセントのあとすぐ弱くする(2025.2.7)
7-8小節
○smorz. スモルツァンド:だんだん静まって
・なぜかクレッシェンドをかけたくなるが、逆に小さくしていくように気を付ける(2025.2.7)
10-11小節
○11連符、そのあとの連符【難所】
・「legatissimo レガーティッシモ」の指示どおり、もっと滑らかに弾く必要あり。
現状カクついている (2025.2.7)
13小節
○トリル
・トリルの後、もたつかないように(2025.2.7)
14小節
○7連符
・頭の装飾もっと自然に。音がぼやけているのでクリアに。(2025.2.7)
16、17小節
○跳躍【難所】
・音を外さない(練習初期)
18小節(第一部ラスト)
○左手
・強弱があまりついていない。特に前半のクレッシェンド意識する必要。(2025.2.7)
19小節(転調)
○左右バランス
・「pp ピアニッシモ」と「sotto voce ソットヴォーチェ 音量を抑えて」を意識しすぎて、
最初の右手の音が消えている。左手の音量に負けている。27小節目も同様(2025.2.7)
36-37小節【難所(手が小さいため個人的に)】
○右手オクターブの連続
・スラー、タイのつながり・ブロックを意識する必要。(2025.2.7)
・オクターブちゃんと押さえる。特に「黒鍵⇒白鍵」の移動の際、押さえられていない。(2025.2.7)
・デクレッシェンドをかける(2025.2.7)
38小節
○fzp フォルツォンドピアノ
・強いアクセントのあとすぐ弱くする(2025.2.7)
○クレッシェンド
・意識する必要(2025.2.7)
59-60小節
○左手
・61小節の「ppp ピアニッシッシモ」に向けて、弱めていく必要。現状平坦だった(2025.2.7)
65小節
○sempre pianissimo センプレピアニッシモ 常に非常に弱く
・弱く(2025.2.7)
67小節
○fz フォルツァンド
・意識してアクセント付ける(2025.2.7)
72-73小節
○連符【難所】
・この曲の連符シリーズの中では最難関。踏み外しまくっていた。(練習初期)
・入りの連符がぎこちない。続く跳躍後の部分は無理矢理詰め込んでいる感。
しかも、legatissimoを意識して、もっと滑らかに弾く必要あり。(2025.2.7)
76小節
○トリル
・トリルの後、もたつかないように(2025.2.7)
81小節
○smorz. スモルツァンド
・音がでかい(2025.2.7)
83小節
○accelerando アッチェレランド だんだんはやく
・はやくなっていない(2025.2.7)
曲への想い、きっかけ等
習っていた時に買ったCD
ロイヤルフィル・ハーモニーの「CHOPIN WORKS 2」というCDに入っているものを聴いたのが最初。
このCDを買った理由は、当時練習していた幻想即興曲の参考音源とするためだ。
CDの1曲目として収録されていたのが幻想即興曲で、ノクターン1番は2曲目に収録されていた。
ほぼ幻想即興曲しか聴くことはなかったが、その後、大学に進学した際、聴く機会が増えた。
なぜならば、研究室に所属し、実験の待ち時間に、イヤホンで音楽を聴いていたためである。
特別音楽を聴きたかったわけではないが、同室の学生がここに書くことが憚られるような不快な話をたまにしていたため、音消しの意味で聴いていた。
このように、不純な動機で聴いていただけで、この曲に特別な思い入れがあったわけではない。
むしろ、最初は「なんか暗い曲だな」くらいにしか思っていなかったと思う。
なぜ弾こうと思うようになったか
今はこの曲、かなり好きである。
しかし、なぜこの曲を弾こうと思ったのか思い出せず、当時つけていた日記を振り返ってみた。
それによるとピアノ再開当初、ショパンやリストの伝記を読んで、さらに彼らの曲が知りたいと思い、CDを買ったことがきっかけのようだ。
ショパンの全集BOX(ショパン ピアノ全集 (全209曲))を買って、ノクターンを一気に14番あたりまで聴いたみたいで、好みの曲をリストアップしてあった。
ノクターン1番は、「しっとりと悲しい」雰囲気なところが気に入ったとのこと。
研究室で何回も聴いていて、耳なじみがあったのは大きいと思う。
要するに好きになったのは、単純接触効果のせいかもしれない。
特に好きな箇所
4-5小節の、「シ♭・シ♭・シ♭、ラ♭ー レ♭ーシ♭ドレ♭ソ♭ファー」のところ。
Yotubeの動画でも、コメント欄にこの部分が好きだと書いている人がいた。
ショパンなぜこの部分の楽想を膨らませなかったのだろうと。
私もその気持ちが分かるぐらい、この箇所が好きだ。
この部分、心の中の深い部分の(懐かしい)記憶が呼び起こされるような感覚がする。
ノスタルジックな気分とでもいうのだろうか。
それと、現状上手く弾けていないのだが、36-37小節のオクターブの連続。
この部分も、空に広がっていくような解放感があって気持ちが良い。
手がもう少し大きければと思う(私の手ではぎりっぎり9度が限界)けど、それはどうにもならないので、
柔軟性を上げていこうと思う。
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