わくわくでいっぱいのレンタル当日
はじめに★レンタルを終えての感想

昨日、遠出したついでにレンタルスタジオを初めて利用し、
ベーゼンドルファーのグランドピアノを弾いてきました。
最初は少し緊張しましたが、生のピアノを弾けて至福の一時が過ごせました♡
また、次回の課題も見つかりました。
スタジオ到着までの流れ
2月7日金曜日、(ピアノ以外の)私用のため新幹線で遠征した。
乗車前(出発時)は晴れていたが、目的地に到着すると雪がちらついていた。
さて、スタジオを借りるのは、用事を済ませた後の夜の2時間である。
レンタル開始の1時間半前には、宿泊先のホテルでチェックインを済ませた。
それから夕食を取りつつ、使用するレンタルスタジオの規約を改めて確認していた。
ほかにも道順の確認や録音用のカメラの準備等していたら、あっという間に時間が過ぎ、出発した。

ホテルからスタジオまでは、徒歩6、7分くらいでした。
雪がうっすら積もっていてサクサクと音が立ちました。
スタジオ到着後、部屋へ向かう
到着し、建物内に入るともう営業時間が終わっているので、受付に人はいなかった。
しかし、1階にもピアノがあるため、練習している人の音が聴こえた。
「おおっ(弾いてる!)」
と思いつつ、エレベーターで目的階へ上る。
上がった先の階では、グランドピアノが置いてある部屋が複数あり、私の予約した部屋には
まだ片づけをしている人がいた(私の前の時間帯に予約していた人)。
1分後、その人が出てきたので、部屋に入った。
室内は寒いかと思っていたが、直前まで使用している人がいたので暖房が効いていた(むしろ暑かったので、そのあと設定温度を下げた)。
まずはピアノのセッティング。
ベーゼンは、ピアノ全体に布カバーが被せられていたので取り去った。
その時、カバーにも”ベーゼンドルファー”の文字が、特徴的な字体で書かれているのを発見し、
「はー、か~っこいい~」と感心(笑)
カバーを外すと、ツヤツヤした黒いピアノの本体が現れ、「わあ……」と感激。
早速、鍵盤をふき取り消毒(スタジオの付属品)してから、練習を開始した。
練習開始、しかし…集中できない
他の人がいる環境
これが思う通りに弾けず苦戦した。
まず、自分の演奏を人に聴かれる可能性がある緊張感(自意識過剰だと思うけど)。
廊下は普通に音漏れしていたため、部屋の前を歩かれると聴かれる。
自分の下手な演奏を聴かせるのは恥ずかしいな、という気持ちがあった。

この時点では、どのくらい音漏れしているのか分からなかったのですが、
練習室の中にいる限りは、どうやらほかの部屋の演奏は聴こえない
と後で分かりました(自分の演奏をストップしても何も聴こえなかったため)。
また、レンタルスタジオのドアが透明になっている部分があり、廊下が少し見えた。
ピアノを弾くときは廊下に背を向ける形で座るものの、目線の先に窓があり、夜間のためその窓ガラスに反射して背後の人影が見えた。
記録用のカメラを回しつつ、心を落ち着け、おそるおそるショパンのノクターン1番(Op. 9-1)を弾き始める。
最初の1音はすごく緊張した。
しかし、ほんとうにミスすること、ミスすること。
暗譜が飛ぶ。こんなところで飛ぶか!?というところで飛ぶ。
想定外のトラブル
それともう1つ嫌だったこと。
雪が降っていたせいで、靴底が湿っていてペダルを踏むたびにキュッキュと音が鳴った。
これがさらに集中力を妨げた(しばらくすると乾いて音がしなくなった)。
全然いつもどおり弾けない・・・と焦り始める。
いきなり通しで弾くのはあきらめて、弾ける曲の触りを弾くということを数曲繰り返した。
こんな調子で30分、そして1時間があっという間に杉田玄白過ぎたのであった。
(しかも記録用に持参したカメラの、長時間録画用バッテリーパックと本体をUSBでつなぐのを
忘れており、一部演奏が撮れなかった・・・)
小休止を挟み気持ちを切り替えた
1時間経過後、トイレ休憩を挟んだ。
坐骨神経痛(?)により、右のおしりが痛くなってきたのもあり、良いタイミングだった。
暖房が暑かったため廊下に出ると、涼しく感じた。
部屋に戻る際、ほかの人がポピュラーっぽい音楽を演奏している音を聴き、いつも1人で弾く環境とは違う楽しさ・嬉しさを感じた。
「普段会わないだけで、いろんな場所に、いろんな曲を弾いて楽しんだり、
頑張ったりしているピアノ仲間がいるんだな~」と。
その時同時に思った。
「恥ずかしがっていても仕方ないな」
頭が若干冷えたのもあり、ようやく吹っ切れた。
集中できた2時間目
そこからは、打って変わって集中して練習することができたように思う。
やはり廊下に人影が見えると少し動揺するものの、これは慣れが必要なんだろうと思う。
時間が飛ぶように過ぎていき、最後の5分で後片付けをして、練習室を後にした。
2時間予約しておいて良かったと感じた。
それというのも最初の1時間は、集中できず、ほぼウォーミングアップになったからだ。
1時間しか予約していなかったら、満足できなかった。
現時点の体力的にも、2時間でちょうど良いと思った。
有料なので、なるべく時間を無駄にしたくなく、ずっと弾き続けていたため、身体はしっかり疲労していたからだ。
ピアノは体力勝負でもあるな、と実感した。
持って行って良かったもの
ところで、今回レンタル室に持っていて良かったものがいくつかあるため、記録しておこうと思う。
・水(室内飲食禁止のルールには留意。長時間弾いていると、結構喉が渇く)
・楽譜(緊張で暗譜が飛んだため・・・)
・カメラ(後から姿勢や音を確認して、練習を振り返るための記録用)

そのほか、温度調整できる服にした方が良いと思いました。
それと最初のうち、ペダルを踏むと靴底からキュッキュ音がしたので、
雪の日や雨の日は、替えの靴があった方が良いかもと思いました。
グランドピアノはどうだったか
普段使いのキーボードとの比較
いつも安価なキーボードで練習しているため、鍵盤感覚の違いに慣れるための時間が必要だった。
ベーゼンドルファーを初めて弾いた感触、浅く押す分には軽いが、押し込んでちゃんと音を鳴らすにはある程度力が必要だった。
やはり、キーボードに比べて鍵盤が深く、重い。
気を抜いていつもの感覚で弾くと、音が抜けてしまった。
実家のアップライト(KAWAI。ただし相当年季が入っている)との比較
案外、アップライトとそれほど鍵盤感覚は違わなかった。
ベーゼンのうち、どのタイプの製品なのかまでは不明だが、ラ・カンパネラの連打の感覚もそれほど違わなかった。
ふわっと鍵盤が指に吸い付いてくる感じ(高速連打はやはり弾きづらい)。
しかし、こちらに関しては私の連打の弾き方がマズイ可能性もあるため、要研究と考えている。
それと……鍵盤が白くて綺麗だった(笑) いやほんとに。
(実家のものはかなり年季が入っていて日焼けしているので)
レンタル直後の余韻│感じたメリットと次回の課題
行ったメリット(デメリットはお金がかかることぐらい)
まず、生のピアノを弾けたこと自体が楽しすぎて、満足すぎて、日常の嫌なこととか
全部どうでもよくなった(弾ける幸せで心が満たされた。)
鍵盤感覚も違うし、毎日グランドで練習出来たら、きっと今以上に上達できるんだろうなあとは
思ったけど、それは工夫・努力次第なんだと思う。
また、将来的に人前で弾きたい場合の中間地点として、スタジオに出向いて弾くことは、
良いのではないかと思った。
ピアノは、個人の力で容易には持ち運べない楽器なので、そこに置いてあるものを弾くしかない。
慣れない場所、ほかの人がいる環境、いつもと違うピアノ。
そういった環境で「集中する」ことは容易ではない。
しかし同時に集中は曲の質を高める重要な要素でもある。
だから、普段と違う環境下で、いつもより緊張感、本番感をもって向き合う機会を設けることは、
すごく大切だと考える。
今回のスタジオとはまた違うところでも弾いてみたいな。
課題・やりたいこと
今回、ソフトペダルを実験したかったのと、音質を楽しみたかったが、そこまでの余裕がなかった。
それと、グランドピアノの扱いをもっと事前に確認しておくべきだった。
どういうことかというと、ピアノカバーを外した後、「譜面台がない!」と思い、譜面台を探していた。
あれ、蓋を開けないと出てこないんだね(苦笑)
それと、ちゃんと蓋を開いて、「ザ・グランドピアノ」の形態にして弾きたい。
完全に閉まった状態だと、音がどことなくこもっていたので、できれば開けてもう一度練習したい。
せっかくカメラを購入し、録画したので動画編集して、Youtubeかどこかに練習の様子をアップできたらな、と思う。
正直、すごく恥ずかしいけど。
最後に│練習した曲のメモ
ショパン
子犬のワルツ:雑な爆速(爆音)。暗譜できていない部分がある。トリル要改善。
まだまだ駄犬のワルツである。
ノクターン(1(Op.9-1)、2(Op. 9-2)、20(遺作)):最近よく弾いていたため、それなり。
暗譜も2と遺作はよくできている。ただし苦手な部分は引き続き要練習。
バラード第1番:ペダルの練習が全然できていない。保持する音を保持できていない。最初の方の暗譜も怪しいので、丁寧に。
幻想即興曲:あまり練習していなかったため、指が回らなくなっていた。実家アップライトより弾きづらかった。
リスト
コンソレーション第3番:比較的弾けた。正月に実家で弾いて暗譜飛んだ部分、改善された。ソフトペダルの実験できなかった。
愛の夢第3番:しばらく練習していなかったので、暗譜が飛んでいる。次回リベンジしたい。弾けていない(雑な)部分もたくさんある。
マゼッパ(中間部):ベーゼンドルファー弾きやすかった。現在練習していない。いずれ再開したい。
ラ・カンパネラ:鍵盤が重くスピードが出なかった。連打できていない。ゆっくり丁寧に練習する必要。
バッハ
平均律(1巻の1番プレリュード、2番フーガ):軽やかに弾くのが難しかった。弾き方(伸ばす/スタッカート)が分かっていないかつ定まっていないので、迷いが演奏にも出た。要勉強。
次はカワイかスタインウェイかな。
でもベーゼンもリベンジしたい!
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